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2017年12月6日水曜日

骨太なジェントルマンになるために。

昨日の地元新聞の一面にこんな記事が載っていました。

ここで注目したいのは2つ。
まず一つ目
”大学新テスト”の記事です。

最近、連日のように報道されている大学新テストは、
現在の中学3年生からが対象となります。
つまり、来年の新一年生の学年からの話になります。
実は武田高校も新テストのサンプル受験校に選ばれ、2年生が受験しています。

「これがどうしたんだ」

と言われてしまえばそれまでなんですが、
明らかに我々のやってきた入試とやり方が変わってきます。

最近、こんな話を耳にしました。
「高校は大学進学が全てではない、スポーツに没頭するのもまた高校の醍醐味よ」
と。
思わず手が止まりました。
本当に本当に本当にそうでしょうか?
大学進学が全てではありませんが、
大学に行かなくても、高校に来たからには
勉強するのが当然で、義務だと私は思っています。
”学ぶべきタイミングに学ぶべき事を学ぶこと”はとても大切だと思います。
今の時代なので学びたくなったらいつでもどこでも学べる時代ではありますが、
確実に目の前のチャンスは一回失うのも事実です。

実際私がそうでした。
学ぶべきタイミングで学んで無かったため、通信大学で教員の免許を取得しました。
学ぶべきタイミングで学んで無かったので、時間とチャンスとお金を失いました。

だからこそ、
学生には同じ思いをしてほしくないと思っていますし、
今までとは制度が違うのでなおさら強く思うのです。

そして、
肝心なのはここから。


新テストと言う事は、
今まで行けていた方法では大学に進学できにくいと言う事。
簡単にスポーツ推薦で行けなくなるし、枠も変わってきます。
それでも「昔からの付き合いがあるから大丈夫だ」と本気で言えるかと言う事です。

そして、さらに先の話をすると、
2つ目の記事にある、
”国立大学入学金・授業料免除”の記事につながると思っています。

要は、
勉強した者が無料で学び、勉強を後回しにしたらお金を払って大学に行き、
更にその後の就職、給与、生活まで変わってしまいますよという話だと思います。

話を元に戻すと、
「勉強だけが高校生活でない、スポーツに打ち込むのも高校だ」
であれば、
その後はどうなるでしょうか?
将来は見えてますか?将来は将来決めればいいですか?
将来の野球したい子は本気で野球できる環境がありますか?


私は、
高校教師なので、その後の話もしてやりたいと思っています。
目の前の2年数か月の付き合いで終わろうと思いません。

この部員たちが将来、安心して働き、その子どもたちもまた
思いっきり野球できる環境を作るのも高校野球の指導者の役割だと私は思っています。
将来の日本の野球が今より発展していないと悲しいので、
だから勉強を高校の時にして欲しいと私は考えています。
その上での甲子園だと私は思っています。


まずは目の前の部員をしっかり鍛え、
勉強と野球を両方頑張ったといえる骨太なジェントルマンに育てたいと思います。





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