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2017年12月31日日曜日

今年もありがとうございました。

今年も残り数時間となりました。
本年もいろんな事がありましたが、無事大きな事故もなく1年を
終えることができそうです。

年末は、
このページにも書ききれないほどの訪問者やOBがグランドに来てくださり、
部員にいろんな事を話ししてくださいました。
本当に我が部員は恵まれていると思います。


また、
このページもたくさんの方々が訪問してくださり、
誠にありがとうございました。
書きたい事の1割ぐらいしか書けていないので、やっても意味あるかな、
と思ったり、
書いてもそれを見て批判してくる人がいたりで
存続も考えましたが、
ごく少数の
書いた方がいいよと言ってくださる人のために
来年もぼちぼちと続けて行こうと思います。


それでは、
来年度もよろしくお願いいたします。
多くを学んだ大阪個人遠征からの電車の中からの投稿でした。
では。

2017年12月27日水曜日

武士からの手紙

今年11月頃だったでしょうか、
私宛に一通の手紙が届きました。

送り主は、西南学院大学の岡口昇平さん。
西南学院大学硬式野球部のコーチからでした。
西南学院大学は九州六大学リーグに所属する強豪で
神宮大会にも出場されています。

手紙には、我々の取組みをこのページで知り、
練習を見学したいという内容でした。

そして、
その見学の日がなんと前回の5名が練習を見に来て下さった次の日だったので、
部員は3日連続の刺激の強い日となりました。

当日、岡口コーチを始め、
3人の西南学院大学の選手もこられました。

佐藤さん、島さん、杉さん
3名とも部員に気さくに話しかけて下さり、いろんな事を教えいただきました。
本当にありがとうございました。

最後に部員の前でお話を頂いたのですが、
西南学院大学の野球部のミッション。志を聞いて本当に感動しました。
来年度、我が部からも1名進学が決まっている者がいます。
本当に素晴らしい大学に進学させていただける事を嬉しく思いました。

今回の岡口コーチの行動力。
学生の野球に対する取組み、情熱は感動しました。
西南学院大学のやり方で神宮を目指し、世の中にこのやり方を証明したい。
その中で、常識にとらわれない活動。
普通、大学生が練習を見学する時は
間違いなく、社会人野球か強豪大学に行かれるはずです。
ですが、
常識にとらわれないからこそ、我が部に見学に来られたのだと思いました。

岡口コーチの言葉から
「学びたいと思ったら年齢は関係ないと思います。」
この言葉は自分に言われているようでとても心を刺激されました。
学びたいと思ったから手紙に気持ちを綴り、伝える。
まるで武士の様な強い志を感じました。

今回、素晴らしい出会いと行動力に
生きるエネルギーを貰いました。
まだまだ、日本の若者は捨てたものではない。
日本の未来は明るいと私は思います。


2017年12月25日月曜日

アカデミーの雰囲気

AJ君、滞在2日目。
昨日よりたくさんのゲストが
海外、県外から4名来られました。


・神奈川県から中学の指導をされているK山様。
・私の教え子でR大学のY君。
・来年から兵庫県の私立高校で監督をされるTさん。
・オーストリア代表監督の坂梨氏
・そして前日からのAJ。

5名の皆様がZebrasの事を気にかけてくださり、
練習を見に来てくださいました。

特に神奈川からこられたK山様の行動力と情熱には本当に驚きました。
気さくに部員にも話しかけてくださり、
野球に対する情熱が伝わってとても良い経験をさせて頂きました。
この場を借りて再度、御礼申し上げます。
ありがとうございました。

そして、オーストリア代表監督坂梨氏。
毎年帰国の際に本校に来てくださっています。
本当にありがたいです。
部員は常に世界の野球に振れることができています。
坂梨氏は26日まで本校に指導に来てくださいます。

そしてAJはこの日で最後。
来年のお互いの活躍を約束しました。

来年から高校野球の監督をするT。
私の教え子でもあるので非常に嬉しいです。
早速、練習試合しましょう!!

Y君。
豪快なバッティングが部員の刺激になりました。
みんなのスイングが1ステップ上がったと思います。
ありがとう。


本当にここでは書き切れないほどの濃い1日になりました。
もうあちこちで野球談議。
野球熱が溢れすぎてグランドが異常なテンションと空気でした。
この日は高校のグランドではなく、
もはや海外の野球アカデミーの様な空気になりました。

その中で、
私とスタッフ、部員が入れたことは非常に幸せな事です。
もう一度、
ありがとうございました。
能力の限界でこの凄さが書き切れません。
すいません。笑


しかし、本当に凄い1日でした。
もうしゃべりすぎてアゴが痛くなりました。笑



2017年12月24日日曜日

アメリカの育成システム

冬休みがスタートして数日。
Zebrasには連日たくさんのお客様がこられています。
本当にありがたい話です。

22日は、
私の教え子で、現在アメリカの大学で野球をしているAJ君が練習に来てくれました。
彼は来年の全米ドラフトに向けて挑戦中で、
もしかすると全米ドラフトに掛かるかもしれない位置まできています。

そんな彼から部員たちは多くの学びを得ました。
野球の技術ももちろんの事、
海外でチャレンジする若者の熱に触れることで、
チームが非常に良い雰囲気になりました。

一緒にキャッチボールをしたり、
ブルペンに入ったりすることでとても刺激になったと思います。


特に変化球。
これは日本には絶対ない考え方、教え方なので
部員の投げる変化球が激変しました。
これは春には面白い事になりそうだなと思いました。

そして、
私自身もアメリカのコーチングの話を聞くことで、
やはりそうだったのかという確認と、そんなやり方があるのか!?という
驚きと新発見を得ることができました。
これを落とし込めば、ますますチームが面白くなりそうです。

しかし、
アメリカの育成システムは理にかなってますよね。
いつ聞いても本当に勉強になります。



22日から
帰宅生合宿前半が始まりました。
4人だけ2泊3日の合宿です。
こちらもまた時間があったら書きたいと思います。


冬休み
22日からずっとゲストが続いてます。
その様子はまたこちらの方でボチボチ紹介していきます。

2017年12月20日水曜日

情熱と工夫で伝統を作る

Zebrasでは毎年、冬になると環境整備を行い、
少ない活動時間でも効果が出る環境を自分たちで作ってきました。
昨シーズンはビニールハウスを開墾整地から建設まで行いました。

そして、
今年は2つのトレーニング設備を建設しています。
まず、一つ目が先日完成しました。




ロープトレーニングができるやぐらを作成しました。

単管を組み、水平機で平衡を測り、ドリルでクランプを締めていく。
長さを測り、サンダーで単管を切ったりもします。
普通科なのに工業科のようです。

そして、このロープトレーニングの地面もこだわりがあります。
地面を掘り起こして、ブロックで敷居を作り、砂を引きつめ、
砂場にしています。
ここでハイクリーンやフロントスクワットなどを行えます。
そうすると重心の位置などが一目瞭然です。




https://www.athlete-collection.com/soccer-training/physical/beachtraining-barcelona-recovery/

今や世界のトップでは砂場トレーニングは最先端です。
あのイエニスタなどがんがんトレーニングしています。
なぜ砂場が良いかを調べつくしての建設となりました。

その工程を写真にまとめました。

練習の合間に自分たちで作業をするので
完成に1年かかりました。

さらに昨年作ったビニールハウスを更に進化させました。

実は、あと一つ建設中のトレーニング施設があります。

完成してから全貌を明らかにしようと思います。
修学旅行中は一年生だけで作業を行いました。
かなり頑張ってくれました。


この様に、冬の作業は我がチームの伝統になりつつあります。
先輩方が作った施設を利用しながら、次の代が使える施設を作る。
伝統がない我が校はこういった手作りで少しずつ
チームを作るしかありませんね。
お金は無くても情熱と工夫で伝統を作っていきたいです。


2017年12月12日火曜日

フィジカルと言う魔法の言葉

冬のオフシーズン期間は中盤に入っています。今年は凄く早く感じます。
Zebrasでは
冬を前期、中期、後期と期分けをしています。
中期はじっくり、ゆっくり練習を進めていますが、
やりたいことはこのオフシーズン入って2つだけだとミーティングしています。

1.フィジカル面の強化
2.ゲーム力の向上

この2点です。

”フィジカル”についてですが、
どの高校もオフシーズンは、本気でトレーニングをやられていると思います。
我々も負けてられません。

我々は冬に限らずフィジカル面は相当意識しています。
この”フィジカル”という言葉は本当に便利で、都合の良い言葉だと思っています。
フィジカルを上げる!この言葉だけで気合が入りそうですが、
実はどうにでも使える魔法の言葉ではないかと私は思っています。
フィジカルってどこからどこまでをフィジカルと言うのか。
意外に曖昧ですよね。


そこで、
Zebrasではフィジカルとは何かを定義し、図で表し、ミーティングで説明することにしています。



フィジカルを図にしたものです。

柔軟性、機能性、身体連動、筋力(サイズ)、瞬発力
その全ての要素が”フィジカル”だと教えています。

どうしても、フィジカル=身体の大きさ
という思考に陥りやすいと思います。

最近の練習は、
この図にある要素が必ず入っている練習メニューを組んでいます。
今年もあと19日で終了です。
フィジカル面の強化に力を注ぎたいと思っています。

2017年12月11日月曜日

練習のテンポ

昨日から2年生が香港・マカオへ修学旅行に出発しました。
その為、土曜日の午後からは1年生だけの練習になっております。


と言う事で、
練習の方も変更して、
ゆっくり、じっくり個別に指導しています。
今まで50人以上いたのでいかに効率のよい練習をするかが求められていましたが、
この一週間は、
時間をかけ、ゆっくり指導できると思っています。

この1週間はコンセプトを”個の指導”とし、
個人塾のようにゆっくり、時間をかけて練習をさせています。

高校野球では
たまに練習テンポを落としてやることは非常に有効だと私は思っています。
それは、
厳しい。や、緩いとは全く別の話で、
じっくり考えさせ、時間の主導権を選手の方に預ける。

これは意外に実践しているところは少ないです。
練習テンポを落とすことで新たな発見があります。その事の方が
最終的にチームにとってプラスになると私は思っています。

どちらかというと性格的に
テンポの速い練習の方が好きです。
ただ、
高校生の成長はそれだけでは得られません。
練習の内容や方法論にこだわるのも大事ですが、
練習のテンポにこだわった高校野球のチームは少ないはずです。

今回はちょっと指導者向けのマニアックな話になってしまいましたが、
少年野球を含め多くのチームは同じテンポで365日練習しているところが多いです。
練習のテンポを変えることは意外に勇気が必要で、
実施するところはあまりありませんが、
是非実践されることをお勧めします。
意外な発見があると思います。

では、1週間じっくりゆっくり行きたいと思います。

2017年12月6日水曜日

骨太なジェントルマンになるために。

昨日の地元新聞の一面にこんな記事が載っていました。

ここで注目したいのは2つ。
まず一つ目
”大学新テスト”の記事です。

最近、連日のように報道されている大学新テストは、
現在の中学3年生からが対象となります。
つまり、来年の新一年生の学年からの話になります。
実は武田高校も新テストのサンプル受験校に選ばれ、2年生が受験しています。

「これがどうしたんだ」

と言われてしまえばそれまでなんですが、
明らかに我々のやってきた入試とやり方が変わってきます。

最近、こんな話を耳にしました。
「高校は大学進学が全てではない、スポーツに没頭するのもまた高校の醍醐味よ」
と。
思わず手が止まりました。
本当に本当に本当にそうでしょうか?
大学進学が全てではありませんが、
大学に行かなくても、高校に来たからには
勉強するのが当然で、義務だと私は思っています。
”学ぶべきタイミングに学ぶべき事を学ぶこと”はとても大切だと思います。
今の時代なので学びたくなったらいつでもどこでも学べる時代ではありますが、
確実に目の前のチャンスは一回失うのも事実です。

実際私がそうでした。
学ぶべきタイミングで学んで無かったため、通信大学で教員の免許を取得しました。
学ぶべきタイミングで学んで無かったので、時間とチャンスとお金を失いました。

だからこそ、
学生には同じ思いをしてほしくないと思っていますし、
今までとは制度が違うのでなおさら強く思うのです。

そして、
肝心なのはここから。


新テストと言う事は、
今まで行けていた方法では大学に進学できにくいと言う事。
簡単にスポーツ推薦で行けなくなるし、枠も変わってきます。
それでも「昔からの付き合いがあるから大丈夫だ」と本気で言えるかと言う事です。

そして、さらに先の話をすると、
2つ目の記事にある、
”国立大学入学金・授業料免除”の記事につながると思っています。

要は、
勉強した者が無料で学び、勉強を後回しにしたらお金を払って大学に行き、
更にその後の就職、給与、生活まで変わってしまいますよという話だと思います。

話を元に戻すと、
「勉強だけが高校生活でない、スポーツに打ち込むのも高校だ」
であれば、
その後はどうなるでしょうか?
将来は見えてますか?将来は将来決めればいいですか?
将来の野球したい子は本気で野球できる環境がありますか?


私は、
高校教師なので、その後の話もしてやりたいと思っています。
目の前の2年数か月の付き合いで終わろうと思いません。

この部員たちが将来、安心して働き、その子どもたちもまた
思いっきり野球できる環境を作るのも高校野球の指導者の役割だと私は思っています。
将来の日本の野球が今より発展していないと悲しいので、
だから勉強を高校の時にして欲しいと私は考えています。
その上での甲子園だと私は思っています。


まずは目の前の部員をしっかり鍛え、
勉強と野球を両方頑張ったといえる骨太なジェントルマンに育てたいと思います。